著者:仲谷 鳰
既刊:全8巻
まず先に紹介させて頂く作品は、仲谷鳰先生が描いた【やがて君になる】(通称やが君)です。 実は私は、この作品に出会うまでは百合男子ではなく、【まどマギ】や【ひぐらしのなく頃に】などの鬱アニメが大好きな鬱マニアでした。 そんなある日、今期アニメのおすすめを検索した時に出会ったのがこの作品でした。
好きという感情を抱いたことがない少女と、好きという感情が怖い少女が出会い、そんな2人が付き合っていく物語です。
私は最初に、この作品をアニメで見ましたが、久しぶりに衝撃が走ったのを今でも覚えています。
まずは描写の綺麗さですね。特にOPは本当に綺麗で、OPに隠されている表現方法に驚き、そしてOPで流れている安月名莉子さんの「君にふれて」がかなりマッチしすぎていて、初めてOPを最終話まで一度も飛ばさなかった作品です笑
そして、1話の最後の「君にふれて」の入り方も本当に素晴らしいと感じます。 何回見ても鳥肌がたちますね...
この作品をアニメで見終わった後、1期しかなかったことを知らなくて、アニメの続きはコミックの方で読めるということを知り、生まれて初めてコミックで読み始めました。 コミックの方でも、アニメの方でも様々な表現方法が隠されていて、見れば見るほど考えさせられる作品だと思います。
続編が待ちきれずに月刊を買ってしまったのも、円盤を買ったのも全部この作品が初めてです。 なのでこの作品は私にとってかなり思い入れが深い作品なんです。 そして百合沼にハマったのもこの作品の影響ですね... 侑のせいだよ...(歓喜)
この作品は、百合が好きな方はもちろん、そうでない方も全然読める作品だと思います。 人を好きになるとはどういうことなのか、本当に考えさせられる作品です。 是非、読んでみて下さい!
著者:萩埜 まこと
既刊:全9巻
次に紹介させて頂く作品は、萩埜まこと先生が描いた【熱帯魚は雪に焦がれる】(通称はにがれ)です。 私がやが君を読んで徐々に百合男子に開花し始めていた頃に読んだ2作品目の百合漫画です。
この作品は、個人的に何となくやが君と雰囲気が似ている気がしました。(もしかしたらこの作品の方がぎこちなさが増しているかも...?)
都会の高校から、海辺の田舎町にある高校へ転校してきた「天野 小夏」が、まだ周囲の友達とあまり仲良くなれないで悩んでた時に、水族館部で1人で活動している「帆波 小雪」と出会う物語です。
2人の関係性は基本的には結構スムーズに進んでいますが、たまに2人の想いがすれ違っちゃう時があったり、なんだかんだお互いまだ素直になれないところがあったりで、友達以上恋人未満の関係がしばらく続いていると感じました。
また、この作品を読んでいるときに結構勉強になったのは方言ですね笑 私は関東に住んでいて、方言も普通なので、実は関西や静岡、京都の方言がすごく好きなので、そこもすごく楽しめました。
また、たまに2人の想いがすれ違っちゃうところもハラハラしました... この作品も前の作品と同様、百合がそこまで好きではない方も十分楽しめる内容なんじゃないかなと感じました。
著者:あおのなち
既刊:4巻
次巻発売日:未定
次に紹介させて頂く作品は、あおのなち先生が描いた【きみが死ぬまで恋をしたい】(通称きみ恋)です。 私が完全に百合男子に目覚めて読んだ3作品目の百合漫画です。
まずこの作品は、個人的にすごく絵柄が好きです。 特にこの作品の主人公である「トツキ・シーナ」はすごく綺麗だなと感じました。 そして、この作品は少しダークファンタジー系の漫画だと思います。
スラムで過ごしている身寄りのない子供達を、戦争用の兵器として、国戦用魔術兵器育成機関という名の学校で、人を殺すための授業を学ばせています。 戦争で亡くなってしまった生徒の名前が呼ばれる、そんな日々が当たり前のようにあります。
その学校の生徒であったシーナは、他の生徒とは違い、戦争を好まない平和主義な子です。
ある日、シーナは、血まみれの小さな女の子に会いました。 少女の名前は「ミミ」。 少女はシーナとは違い、笑顔で戦争に向かい、たくさんの人を殺すことが出来る凄腕の秘密兵器でした。
そんな2人が寮のペアとなり、最初はシーナはミミのことを警戒しながら接しますが、徐々にミミの性格を知ってから、次第に仲間として接することが出来るようになる物語です。 ダークファンタジー系の物語が好きな方には特におすすめできる作品だと思います。
著者:竹嶋 えく
既刊:5巻
次巻発売日:未定
次に紹介させて頂く作品は、竹嶋えく先生が描いた【ささやくように恋を唄う】(通称ささ恋)です。 この作品は、表紙の絵柄を見て、一目惚れした作品です笑 多分今まで読んできた漫画の中でも1位2位を争うくらい絵柄が好きかもしれません。(恐らく私は漫画を選ぶ際、絵柄を見て決めているのかもしれません...)
この作品に出てくる2人のメインキャラクターである「木野 ひまり」と「朝凪 依」ですが、私はてっきり読む前に、子犬のように可愛いひまりちゃんがカッコイイ依ちゃんに恋をする物語だと思ったのですが、まさかの逆だと知った時は「逆か~い!」とツッコんでしまいました笑
そしてさらに、ひまりちゃんは結構天然で、依ちゃんに普通なら勘違いされてもおかしくないようなアタックを平気で仕掛けます。 対して依ちゃんは、すごく歌うことに情熱をかけていて、それでいて恋愛に関しては疎いところがあります。
ある日、依ちゃんはひまりちゃんにアタックをされて、そのアタックを本気にしてしまいます。 その2人のすれ違いが最終的にどうなるのか、かなり気になりますね...!
著者:伊藤 ハチ
既刊:全6巻
次に紹介させて頂く作品は、伊藤ハチ先生が描いた【月が綺麗ですね】です。 この作品は、獣耳の生えた人たちが暮らす國が舞台です。 この國では、同性同士の結婚が許されています。
ある日、とある財閥の箱入り娘「ちる」は、幼いころに一度会ったきりの婚約者「千里」という女性のもとに嫁ぐことになります。 顔もほとんど覚えてない同性の婚約者との結婚生活はどうなるのか!
この作品に出てくるちるは、かなり前向きで天然な性格なのに対し、千里は、気遣いが上手だけど、少し不器用な性格をしています。
普段は、イチャイチャしてる2人を見て癒されて、時にはハラハラさせられる場面もあって... そんな作品だと思います。
この作品は、他の作品とは違い、人間同士ではない恋愛作品となっているのですが、全然いつもと同じように読むことが出来ました。
また、伊藤ハチ先生は、この作品の他にも百合作品を描かれているのですが、姉と妹のような関係の百合作品においては、この先生が一番描くのが上手いと個人的には思いました。(あくまでも個人的な意見です!) とにかく癒されたい方には是非お勧めできる作品だと思います!